法面バケット製作

 今回は法面バケットを作成しました。

 法面バケットに限らず、最重要項目の一つであるボスとボスプレートです。
 建設機械とアタッチメントを連結する箇所であり、対となるプレートとの間隔やボス間がとても重要なものとなります。

 底面部となるエッジ等を溶接した後、側面を垂直に溶接していきます。
 溶接時の不安定さを排除するためと、薄手の側面板が熱により歪まないように適所に固定材を仮止めしながら仮組立をしていきます。

 

 今度は背面板と、天板を組み立てていきます。
 この天板にボスとプレートが溶接されるのですが、冒頭でご説明しました通り、両者間のピッチはとても重要なためきちんと水平、平行が取れていなければなりません。

 天板の添え板に平型鋼を使わない理由として、山形鋼は極端に自重で弛むことが無い点です。平型鋼も立てれば弛まないですが、面ではなく線として捉えるため今回は山形鋼を使用しました。逆に細いものに対しては山形鋼は使用しない事が多いので、適材適所に進めていきます。

 プレートの間隔が遠くなったり近くなりすぎたりしない様、固定した状態にします。また、ボス同士にもピンを差したまま溶接することで、建設機械側のピンが斜めになり入らなくなってしまうことを防ぐことができます。
 全ての仮止めが終わり、寸法をきちんと計測した後に本溶接を行っていきます。

 本溶接後、お客様の要望カラーに塗装したのちに塗り忘れや溶接不備等が無いか再度確認し、製缶完了とします。

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