キャリアダンプのカスタマイズ

 弊社では、長年の実績からキャリアダンプのベッセル部やバケットの修理などに多く携わっておりますが、各企業様のニーズに併せたカスタマイズなども行ってまいりました。
 今回もご依頼のあった企業様と完成後のイメージにずれが生じないよう打合せを重ね、作業を開始していきます。

 上の写真が元の状態となります。あおりが無いタイプのキャリアダンプとなります。

 弊社工場にカスタマイズするベッセル部を持ち込みます。

 まず、運転席後方のプレートを大きく切断し、代わりに角パイプやフラットバー等で作成した枠を溶接していきます。
 この枠が設置されることで後方確認をスムーズに行えるようになりました。また、右方が大きく凹んでいる形状になっておりますが、グラップル(建設機械のアタッチメントの一つ。材料を掴みダンプへの積み下ろしを可能にする)が動く際に干渉したりしない様にするためのものです。

 また、先ほどの写真下部にもありました四角い穴の拡大図がこちらになります。
 この穴に角パイプを任意で脱着・固定させることで、平ボディとしてダンプを使いたい時や、木材・型鋼といった長物を崩さずに運びたい時とシチュエーションによって使い分けることが出来るようになるのです。この穴を車体の左右前後に作成しました。

 滑らかなプレートでは運搬中に落下の危険があるということで、滑り止めの効果もある縞鋼板を車体の幅や長さ、新たに作成した四角穴にぶつからない様、かつ余白を明けすぎない様なサイズで張り付けていきます。
 縞鋼板の随所に穴が明いておりますが、このサイズともなると四方の溶接だけでは中央部の変形や強度不足が考えられるため、明けた穴に溶接を行うことで熱伝導のバランスおよび強度を強く保つことが可能となります。もちろん溶接後にビードの凹凸が生じるためグラインダーで綺麗に均していきます。

 角柱を穴へ入れてガタツキの有無や全体のバランスを確認し、完成しました。

 最終的な塗装はお客様のところで行うということでしたので、腐食防止の錆止めを塗布するところまで弊社で行い、お客様の元へ納品する流れとなりました。

 弊社では随時、重機や水門の修理、製作のご相談を受け付けております。本HPに記載のメールまたはお電話にてお気軽にご相談ください。

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